3.内定者フォローの「施策」
●内定者フォローには、どのような施策があるのか
一般的な内定者フォローのための施策には、以下のようなものがある。多様なアプローチがあるが、実施する際は、学生が感じるギャップなどを参考にしながら、どの場面やどのプロセスで行うのが効果的かを考えなければならない。重要なのは「この会社に入って一所懸命に頑張る!」「社会人として早く一人前になりたい!」と、断固たる入社への決意を持ってもらうこと。企業によっていろいろな思惑もあるだろうが、人事担当としては予算や手間など、バランス(費用対効果)を十分に考えて対応する必要がある。
【内定フォロー施策と目的】
社会人生活 | 人間関係 | 仕事・キャリア | |
---|---|---|---|
内定者報の送付、定期連絡、近況報告 | ● | ○ | ○ |
社内等でのアルバイト | ● | ○ | ○ |
社内・職場、工場・店舗などの現場見学 | ● | ○ | ○ |
合宿研修(集合研修) | ● | ○ | ○ |
個別面談 | ● | ○ | ○ |
メンター、チューターなどによるマンツーマン教育 | ● | ○ | ○ |
ビジネスマナー・ビジネススキルの習得支援 | ● | ○ | |
社内報・社史などの送付 | ● | ○ | |
社内行事・イベントへの参加 | ○ | ● | |
内定者同士の懇親会・交流会 | ○ | ● | |
社員(役員)との懇親会・交流会 | ○ | ● | |
グループワーク | ○ | ● | |
e-learning(通信教育) | ● | ||
課題図書など感想文、レポート提出 | ● | ||
新聞・雑誌・書籍の購読 | ● | ||
セミナー・講演会への参加 | ● | ||
資格取得、語学学習支援 | ● |
※●:主な目的、○関連する目的
●「内定」に対する“重み”が変わってきた
現在は、「内定」に対する“重み”が以前とは変わってきている。売り手市場で複数の内定を得る学生が多いため、内定を得た時の“高揚感”が買い手市場の時よりも確実に落ちているのだ。企業側はその事実を強く自覚した上で、内定フォロー施策を実施する必要がある。