「内定者フォロー」 企業選定の方法
何を目的にするのかによって、内定者フォローのスタイルは大きく変わってくる。そのため、サービスを選定するにあたっても、自社の目的が何かということを念頭に置いて、考えていくことが基本になる。
■自社の内定者フォロー準備状況チェックシート
- □ 内定者は何人か
- □ 例年内定辞退者は多いか
- □ 内定者は全国に散らばっているか
- □ いつから内定者フォローを始めるか
- □ 内定者フォローの担当を決めているか
- □ 担当者の人数は足りているか
- □ 内定者フォローに時間や手間をとられているか
- □ 例年決まったイベントはあるか
- □ イベントの評判、効果はどうか
- □ 内定者の企業理解は十分か
- □ 同期意識の醸成を重視するか
- □ 入社前に身につけてほしい資格や知識はあるか
- □ 内定者への送付物は多いか
- □ 予算はどれくらいあるか
こうした項目をチェックしていくことで、自社の内定者フォローに何が必要なのか(あるいは何が不要なのか)を洗い出し、サービス提供会社を決めていくことができる。また、主要なサービス提供会社では、内定者フォローのノウハウについて、さまざまなアドバイスやコンサルティングを行っている。「自社にとって的確な提案を行ってくれるかどうか」ということも、一つの判断基準となるだろう。
厳選採用が定着している現在、内定者一人ひとりは、企業にとって貴重な人材である。しかし、内定期間はまだ、その人材が正式に社員になる前の中途半端な状態である。この期間に、いかにコミュニケーションをとって企業理解を深めさせることができるか、入社に向けてのモチベーションを高めさせることができるかで、入社後のパフォーマンスは大きく変わってくる。採用の努力を無駄にしてしまう内定辞退を出さないことはもちろん、人材育成の最初期としての取り組みが、企業には求められているのではないだろうか。