「内定者Pack」の充実したeラーニングコンテンツ
新入社員教育にシームレスに接続可能
就職戦線は「売り手市場」から「買い手市場」へと大きく変化したが、一方で、内定者フォローを重視する企業は増えている。内定期間を、入社後の新人研修をスムーズに進めるための準備期間――いわば「自主トレ」の時期と位置づけているからだ。そんな企業にとって、豊富な入社前教育コンテンツを持つプロシーズの「内定者Pack」は、力強い味方といえるだろう。eラーニングの専門企業が手がける内定者フォローの考え方と、そのノウハウについてうかがった。
内定者フォローに必要な「連絡・教育・交流」の機能を完備
---御社が提供されている「内定者Pack」とは、どのようなサービスなのでしょうか。
もともと当社は、eラーニングの専門企業としてスタートしました。現在の「内定者Pack」も、2001年にサービスを開始した当初は「内定者eラーニングPack」という名称で、入社前教育に特化した内容でした。
そのうち、ご利用いただいている企業から、「内定者への連絡機能が欲しい」「内定者のプロフィールを紹介するページが欲しい」といった声を多く頂戴するようになり、2005年からは内定者フォローのための総合ツールへと大きくリニューアルしました。ちょうどこの時期は、就職戦線が「売り手市場」になっていたこともあり、ご利用企業数が一気に増えた印象があります。
2009年からは、現在のフォーマットである「内定者フォローSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」にバージョンアップ。SNS化したことで、内定者同士の密なコミュニケーションが可能になりました。また、人事から内定者への連絡管理機能も一段と使いやすくなりました。「連絡・教育・交流」という、企業が内定者をフォローする際に欠かせない三つの要素を完備したサービスですが、これらはすべて、WEBブラウザや携帯電話から手軽に利用することができます。
SNSサービス自体は多数ありますが、当社のシステムは内定者フォロー用にきめ細かく最適化されているのが特徴です。人事ご担当者様や内定者様からの「こんな機能があったら便利だ」という意見を採り入れて毎年バージョンアップしていますので、とにかく使いやすいと、大変なご好評をいただいています。
---特に、eラーニングコンテンツの豊富さと学習効果の高さには、定評がありますね。
最初から入社前教育に重点を置いてきたサービスなので、この部分ではどこにも負けないものを提供していこうと考えています。現在の就職戦線は、「買い手市場」の傾向が強いため、企業の内定者フォローに対する考え方は、「辞退者を出さない」という消極的な目的から、「入社後の育成・研修をスムーズに行うための基礎づくり」という、積極的な目的に変わりつつあります。また、内定者にとっても、教育や人材開発に力を入れている企業には安心感があります。いずれの面からも、当社のeラーニングコンテンツへの高い期待を感じています。
サービスとしては、まず「内定者Pack」を導入しますと、内定者全員が利用できる無料講座が標準でついてきます。社会人としての心構えや、ビジネススキル、ビジネスマナーなどの基本コースの他、「時事クイズグランプリ」という人気が高い講座もあります。近年は新聞を読む習慣がない学生も多いのですが、経済や社会問題のニュースをクイズ形式にして競わせることで、楽しみながら自然に知識が得られると好評です。
有料講座も豊富ですが、ここでも「楽しみながら身につく」という、最終的な学習効果を最優先したコンテンツづくりを徹底しています。人気が高いのは、マイクロソフトのオフィススペシャリスト認定講座や、英語関連。内定者以外にも広く利用されていて、すでに10万人以上の受講実績があります。内定者向けでは「ビジネスメール講座」や、新しくスタートする「安全運転講座」なども注目度の高いコンテンツです。
人事担当のための運用ノウハウもきめ細かく提供
---近年は内定期間が長くなる傾向にありますが、時期によって内定者フォローの注意点は変わってくるのでしょうか。
最近は4月頃に内定を出し、5月から内定者フォローをスタートさせる企業が増えてきましたね。こうした早い時期には、内定者にまだ迷いが多く残っていますので、まずは入社までのスケジュールをしっかりと提示する必要があります。また、内定期間をどう過ごして欲しいと思っているのか、企業としてのスタンスをしっかりと伝えることも大事です。早い段階で一度内定者を集めて、顔合わせをすることも効果的でしょう。
当社では、今年からこうした内定者フォローのノウハウを一冊にまとめたツールを、「内定者Pack」導入企業各社にお配りし、ソフト面でのサポートも行っていきます。SNSなどは、導入しただけで内定者同士が活発に盛り上がるものではありません。何らかの形で人事が火つけ役になることが必要であり、ノウハウ本では、そのあたりの細かいテクニックもいろいろとご紹介しています。
そして、内定式も終わった10月以降は、入社に向けた内定者教育に力が入る時期です。課題提出の管理、eラーニングの進捗の管理といった業務が増えますが、ちょうど次年度の採用が活発化し、人事が忙しくなるタイミングでもあります。「内定者Pack」の連絡機能や課題管理機能を利用されますと、少ない時間で効率的な内定者フォローが可能です。こうしたシステムの上手な活用・運用ノウハウなども、きめ細かく、具体的にサポートいたします。
入社後の新人研修プラットホームとしても活用可能
---「内定者Pack」システムの内定期間にとどまらない活用法も、提案されています。
「内定者Pack」には、あらかじめ組み込まれている当社のeラーニングコンテンツの他に、各企業のオリジナルの教育メニューを取り込むことができます。それによって、入社前教育と入社後の新人研修をシームレスにつなげることが可能です。
また、入社後も「内定者Pack」のSNSをそのまま延長して利用されるケースも増えています。SNSならば、全国や場合によっては海外にまで散らばった新人に同じ教育を受けさせたり、課題を回収したり、質問に答えたり…といったことが非常に手軽にできるからです。もちろん、同期意識を高めたり、互いに助け合ったりするコミュニケーションツールとしても使用することができます。
研修後のフォローツールとして活用する企業様も年々増えており、研修会社様からも、通常の研修と組み合わせて提案したい、というお問い合わせが非常に増えています。
---ありがとうございました。新人研修、育成までを見すえた内定者フォローを提案し、そのための最適システムである「内定者Pack」を開発された御社のスタンスがとてもよく理解できました。
企業データ
社名 | 株式会社プロシーズ |
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本社所在地 | 〒564-0051 大阪府吹田市豊津町15-11 江坂石周ビル |
事業内容 |
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設立 | 2003年6月1日 |
代表者名 | 代表取締役 花田 隆典 |