内定者フォローのためのSNSとしてはシェアトップ
人材育成にも活用できる「エアリーフレッシャーズ」
優秀な人材に内定を出しても、入社までに辞退されてしまっては何の意味もない。新卒採用の早期化に伴って、内定から入社までが長期化している現在、多くの企業が内定者フォローの重要性を認めている。特に注目されているのが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用。内定者同士が交流を深め、お互いに支えあうようになり、同期としての一体感を作り出していくことができるからだ。この分野でトップシェアを持つガイアックスに、詳しいお話をうかがった。
内定者同士の交流が、内定ブルーを防ぎ、同期意識を育む
---御社が提供されている、内定者フォローツール「エアリーフレッシャーズ」の概要からお教えください。
佐別当:「エアリーフレッシャーズ」は、内定者同士あるいは内定者と人事担当者とのコミュニケーションや情報共有を促進する、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)型のサービスです。一般のSNSでもおなじみの日記をはじめ、参加者の交流を深めるために多彩な機能を備えています。企業と内定者だけのクローズした環境を保っていますので、外部への個人情報漏えいなどを一切気にすることなく、利用することができます。
もともと当社は、インターネット上のさまざまなサービスによって、「人と人をつなげる」ことをテーマに事業を行ってきました。そこで培った、人と人のコミュニケーションを促進する技術を、新卒採用にも活かすことができないかと考えたことが、この「エアリーフレッシャーズ」の開発のベースになっています。
また、当社は1999年にベンチャーとしてスタートしましたが、設立5年目の2004年には「就活後人気企業ランキング」(雑誌「AERA」調べ)で全国45位に選ばれました。学生と本音で向き合ってきたことが評価につながったのだと思いますが、誰でも知っているような人気企業・有名企業と一緒に選ばれたことで、私どものコミュニケーションに対する考え方は間違っていなかったと、大きな自信にもなりました。
「エアリーフレッシャーズ」は、使いやすいSNSを開発する技術に、私どもが築き上げてきた学生とのコミュニケーションのノウハウを投入したサービスです。2007年にサービス提供を開始し、2011採用では430社以上にご利用いただいており、内定者フォローツールとしてのSNSではトップシェアとなっています。企業だけでなく、官公庁や医療機関での活用も増えています。
---「エアリーフレッシャーズ」の強みとは、具体的にどのようなものでしょうか。
木村:従来からネットを利用した内定者フォローツールは存在しましたが、基本的には企業からのメッセージを内定者に伝える、電子掲示板のような機能が中心でした。それに対して「エアリーフレッシャーズ」は、最初から内定者同士の交流を主目的とするSNSとして設計・開発されているところが最大の特徴です。
内定者フォローのもっとも基本的な目標は、辞退者をなくし、入社日にしっかりと出社してもらうことでしょう。そのためには企業からのメッセージを送り続けることも重要ですが、同時に内定者同士が交流を深め、入社前から同期としての意識を持って助け合っていることが重要なのです。
現代の学生は、プライベートでもミクシィなどのSNSを使い慣れており、日記などを気軽に書いてコミュニケーションをとることが得意です。「エアリーフレッシャーズ」を導入すると、そんな彼らの特性を活かすことができ、内定者は楽しみながら自然な形で、密度の濃い同期意識を醸成できるのです。いわゆる「内定ブルー」は、自分と同じ立場の内定者と頻繁に交流することで、かなり高い確率で防ぐことができます。結果的に、内定辞退者を大幅に減らすことができるのです。
また、SNSはリアルな場でのイベントにも好影響をもたらします。たとえば内定者懇親会などでは、参加者の自己紹介だけで大半の時間をとられることが珍しくありません。しかし、SNSを導入すれば、内定者同士はすでに顔も名前も学校も、さらには趣味まで知った状態で集まることができます。懇親会自体が盛り上がりますし、後日SNSでもその時の話題でさらに盛り上がるという、好循環を生むことができるのです。
もちろん、携帯電話やスマートフォンでの利用にも対応していますので、PC環境のない学生にもまったくストレスなく利用してもらうことができます。
人事の業務量を大幅軽減。運用・活用サポートも充実
---人事担当者にとっても、非常に使いやすいサービスだそうですね。
佐別当:内定者フォローの重要性は、各企業のご担当者も十分に認識されていると思いますが、現実的には次年度の新卒採用が佳境に入っている時期と重なりますので、時間も手間もかけられないケースが多いのではないでしょうか。
「エアリーフレッシャーズ」は、SNSの機能を活かして、内定者への諸連絡や入社前研修、課題の提出確認、督促といった業務をすべて集中的に管理できます。反応が遅い学生には、自動で催促メールを送ることもできます。内定者のアクセス状況も一目で確認できますので、「一定期間アクセスがない」といった内定辞退の危機について事前に察知し、素早く対応することが可能です。これらの機能により人事の業務量を大幅に削減できますので、多くの利用企業からご好評をいただいています。
また、「エアリーフレッシャーズ」を使いこなすためのサポート体制にも、力を入れています。導入時には当社の担当者が訪問して初期設定などをすべて行うほか、専用電話サポートも常時ご利用になれます。リアルな場での懇親会や、研修とどう組み合わせて使っていくのが効果的かといった運用面でのノウハウについても、他社事例を紹介したり人事同士で情報交換をしたりすることができる勉強会を随時開催することなどで、支援しています。
----料金システムはどのようになっているのでしょうか。
木村:「エアリーフレッシャーズ」は、パッケージ型サービスなので、自社で開発や運用を行う場合に比べて、非常にリーズナブルに利用することができます。基本的には内定者が入社するまで(3月末まで)のご利用で、人数に対応した固定料金となります。ぜひ、お気軽にご相談ください。
入社前研修の充実で新入社員を早期に戦力化
---内定者フォローを、重要な入社前教育の期間と捉える企業が増えています。
佐別当:実は現在、私どもが力を入れて推進しているのも「育成にも使えるSNS」という要素です。「エアリーフレッシャーズ」には、eラーニングや通信教材との連動機能があり、ビジネスマナー、PCスキル、英語、簿記などの各種専門講座をご提供しているほか、各企業のオリジナル研修を組み込むことも可能です。
また、SNSならではの研修として、参加者全員が同じ動画を課題として見て討論する、「ワークショップ型映像研修」も可能になりました。通常eラーニングは、1人で受けるものというイメージがありますが、「エアリーフレッシャーズ」は、全国に散らばった内定者がSNSを介して同期と一緒に研修に参加しているような刺激を受けることができます。考える力や発信力を養う研修として、今後さらに多くの企業が活用されることを期待しています。
----ありがとうございました。多くの内定者が全国に散らばっている企業や、入社前から同期の一体感を高めていきたいと考えている企業から注目されるSNSサービスについて、よく理解することができました。
企業データ
社名 | 株式会社ガイアックス |
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本社所在地 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-21-8 KSS五反田ビル8階 |
事業内容 | ソーシャルコミュニティサービスの企画・開発・運営及びソーシャルコミュニティを中心とする各種ASPの提供・コンサルティング |
設立 | 1999年3月5日 |
代表者名 | 代表執行役社長CEO 上田 祐司 |