レジェンダ・コーポレーション、2012年4月入社の新卒学生の定点調査（3月度）
地震後、就活生の7割不安抱く
「企業のスケジュール遅延」「採用数減の恐れ」から全国に不安広がる
被災地学生からは『採用格差』を恐れる声も

人事総合ソリューション企業（採用・育成・人事労務）のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社：東京都新宿区、代表取締役社長：藤波 達雄)は、2012年3月に卒業予定の大学生・大学院生14,510名に就職活動に関する意識調査を行い、1,129名から回答を得ました(調査期間は3月25日(金)～3月31日(木))。

東日本大震災の後、就職活動を続けるにあたって不安を感じているか尋ねたところ、約7割の学生が不安があると回答し、全国的に就活生が不安を抱えていることがわかりました。不安を感じている理由には「採用数減少・採用中止の恐れ」「選考スケジュールの延期」など企業の採用方針に関わるものが目立つ他、「長期化」を起因とした回答も多く見られました。また、地震後、就職活動に支障をきたしたことは「説明会・選考の中止、延期」がトップとなり、実際に選考に参加できなかった回数は東北や関東で平均3回以上となりました。予定通り就職活動を進めることができない中、5月までに就職活動を終えたいと考える学生も減っており、長期化を見込む学生の姿が浮き彫りとなりました。

1.  地震後、就活に不安を抱える学生東北8割、関東で7割。被災地学生には特別枠を設けてほしい。
東日本大震災の後、就職活動を続けるにあたって不安を感じているか尋ねたところ、震災の影響を大きく受けた東北・関東では7割以上、その他の地域でも6割以上が不安を感じていると回答し、全国的に就活生が不安を抱えていることがわかりました。理由には「採用数減少・採用中止の恐れ」「選考スケジュールの延期」など企業の採用方針に関わるものが目立ちました。また、長期化によって「モチベーションを維持できるかわからない」「研究にも遅れが出る」「公務員試験に重なる」など様々な回答が寄せられました。特に被災地の学生からは、復興と就職活動の両立の難しさが回答に表れました。

また、国や企業に要望したいことについて尋ねると、不安を払拭できるよう「スケジュールを明確にしてほしい」といった回答が多く出る他に、「選考を延期しないで欲しい。被災地の学生には特別枠を設けて欲しい」と被災地と被災地外の学生の選考を切り分けることを望む声もあがっています。

● 被災地からの学生のコメントは別紙をご覧ください
 
2.  就職活動にきたした支障は「説明会・選考の中止、延期」がトップで全体の8割に達する結果に。
地震後、就職活動に支障をきたしたことについて尋ねると、「説明会・選考の中止、延期」が最も多く、東北、関東では約9割を占める結果となり、予定していたものの参加できなかった選考等のイベント回数は東北、関東で平均3回以上となりました。また、東北では選考書類の作成にも約5 割が支障をきたしています。東北・関東の学生を中心に就職活動を予定通り進められなかったことがわかります。

3.  5月までに就活を終えたい学生は約4割減少。長期化を見込む様子うかがえる結果に。
地震前は7割の学生が5月までに就職活動を終えたいと考えていたのに対し、地震後その数は約3割と半分に落ち込みました。企業の選考スケジュール延期が相次ぎ、就職活動が長期化せざるを得ないと考えていることがわかります。

 ≪ レジェンダ・コーポレーションの見解 ≫
東日本大震災を受けて、採用活動を延期する企業が相次いだことや、経済の先行き不透明感が重なり、被災地の学生はもちろん、被災地外の学生も就職活動を行うにあたり不安定な心理状態に陥っていることが伺えます。特に、被災地の学生は復興と就職活動の両立を迫られており、「採用格差」を恐れる声もあがっています。一方で企業も震災で甚大な被害を受けており、状況によっては、採用活動を従来通り行えない場合があります。

このような状況の中、明確に情報を発信できる企業が主導権をもち、今後の採用活動の見通しを学生に伝えることで学生の不安を軽減していくことが大切です。そして、企業の負担は高まりますが、採用活動のスケジュールを明確にし、就職活動の長期化を避ける配慮が求められています。また、企業は被災地の学生と被災地外の学生の間で不公平感が生じないよう、被災地の学生には別枠のスケジュールを設ける他、被災地外の学生と同じ選考基準で評価することが必要と考えます。学生・企業ともに厳しい環境ですが、お互いに思いやりを持って、この状況を打破していきたいと考えます。

マーケティングディレクター　大捕浩尚

【不安を感じる理由】 【国や企業に対し要望したいこと】 については、本文に掲載した以外にも500件以上の意見が寄せられています。ご興味がある方はお問合せ下さい。 E-mail ： marketing@leggenda.co.jp

■ アンケート調査概要
調査対象　　： 2012年4月入社の就職を希望する学生14,510名 (男性7,122名、女性7,388 名)
調査方法　　： インターネットによる調査(当社アンケートWeb サイトより回答)
調査期間　　： 2011年3月25日(金)～3月31日(木)
有効回答数 ： 1,129名(男性533 名、女性596名) ※地域別内訳（北海道27名、東北46名、関東530名、中部115名、近畿292名、中四国51名、九州68名）

■ 本資料に関するお問い合わせ先
レジェンダ・コーポレーション株式会社 セールス＆マーケティンググループ
TEL：03-5326-7340 FAX：03-5326-7311
担当：大捕、中津川
E-MAIL　：　marketing@leggenda.co.jp

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