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「内定者フォロー」の時期

内定者フォローの時期

かつて内定者フォローといえば、10月1日の内定式以降に行うのが一般的だった。内定式まではあくまでも「内々定」であって、正式な内定ではないと考えられていたからだ。しかし、内々定者の意思が固まりきらないまま、他社の採用活動が活発な春から秋にかけて、放置することは、内定辞退のリスク増大につながりかねない。そのため、4月に内定を出した場合には、翌月の5月からさっそく内定者フォローをスタートさせるという企業が増えている。

ここでは、4月に内々定を出した場合の、約1年間に渡る長い内定者フォローの流れを、それぞれの時期に沿って整理していく。

1)内々定出し期(4月~5月)

この時期は内定者フォローというよりも、入社意思を自社に向けさせる段階といえる。買い手市場となっている現在でも、優秀な学生には複数の企業から内々定が出ることは珍しくない。また、学生側もできれば複数の内々定を得てから、じっくりと検討して入社する企業を決めたいと考えているからだ。一方、自社を第一志望としている内々定者に限っていえば、本格的な内定者フォローのスタート時期と位置づけ、対応していくことが必要になる。

内定者フォローは企業によって取り組み方が異なる。学生生活の最後の1年を有意義に過ごしてほしいという考えから、できるだけ少ない接触にとどめたいという企業もあれば、頻繁に交流の機会を設けて早く会社の雰囲気になじんでもらいたいと考える企業もある。しかし、昨今の学生は横のネットワークが非常に発達しているため、「他社と扱いが違う」というだけで、大変不安な状態に陥ることもある。そこで重要なのは、自社の内定者フォローのスタンスと入社までのイベントなどのスケジュールを、この時期にしっかりとアナウンスすることである。

2)内定式まで(6月~9月)

内定者にとっては入社を決断したものの、正式な内定式までには時間がある、いわば空白の時期。夏採用を積極的に行う企業も多いため、「もっと自分に向いた企業があるのではないか」という迷いが生じ、内定辞退に発展していく可能性がもっとも高い時期といえるだろう。

また、優秀な学生ほど企業側では早い段階に内々定を出しているため、逆に接触回数が少なくなっているケースもある。従って、この時期は引き続き企業理解を深めるための情報を提供し続けていくほか、同期の内定者との一体感の醸成などによって、内定者に「入社の決断は間違っていなかった」と思わせる、確認作業を繰り返し行うことが重要だ。

3)内定式後(10月~1月)

正式な内定式を経ることで、学生の入社の意思は固まってくる。すると、今度は入社後しっかりと働いていけるのだろうかという、社会人になることへの不安が募ってくる。
この時期の内定者フォローでは、社会人としての基礎やビジネスマナーなどの入社前教育が大きな意味を持つ。すでに働いている、若手先輩社員の生の声を聞かせるのも効果的だ。いずれにしても、具体的に仕事のイメージがわくような、情報や研修を提供することが重要になる時期である。

4)入社直前期(2月~3月)

目の前に入社が迫ってくると、辞退者を出さないためというよりも、入社後の新人研修にスムーズにつなげるための研修が中心になる。それによって、内定者の緊張感を良い意味での集中に変えていく時期といえる。ただし、内定者の中には卒業旅行に行く者もいるので、過剰な負担はかけられない。あくまでも、自発的な自己研修の範囲内で行うことが重要だろう。

約1年に及ぶ内定者フォローは、基本的に翌年度の新卒採用のあらゆる業務と同時並行で行わなくてはならない。内定者フォローの専任担当者を置けるような企業はほとんどないため、事前に綿密な計画を立て、業務の効率化を可能にするツールの導入や外部サービスの活用も、視野に入れていくことが重要である。

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